冷酷な実業家の娘に生まれた不幸をかみしめながら、イヴは今夜も、豪華なホテルで催されたパーティーに同行させられていた。
若さと美貌を最大限に活用し、父の会社を乗っ取ろうとしている実業家をまるめ込み、事態を父に有利な方向へもっていかなければならない。
すべてにうんざりしていたイブの瞳をとらえたのは、おそろしく魅力的な男性だった。
その誘惑に敗北し、イヴは彼に唇を許してしまった。
彼こそ、今夜自分が懐柔しなければならない相手とも知らずに!
【消せない夜の記憶 後編】
【ページ数 293ページ】
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